飯綱高原よっこらしょは、長野市の飯綱高原と呼ばれている地域の有志が集まり、遊休農地の活用をはじめ、地域のコミュニティを活性化させようという思いから生まれた、特定非営利活動(NPO)法人として認可された団体です。
まずは、代表理事からのご挨拶をお読みください。
~合言葉は「よっこらしょ」~
みなさん、私は、NPO法人飯綱高原よっこらしょの代表理事を務めます志村雅由と申します。今回は、私たちの法人の「目的」や「活動内容」についてご紹介いたします。
<設立したのは、なぜ?>
飯綱高原地域では、すでにコミュニティ倶楽部という名の任意団体が発足しておりますが、その活動としては飯綱高原の将来像を描こうということで、「地域フォーラム」(平成18年12月10日)や「ワークショップ」(平成19年1月21日)が開催され、現状や課題の把握、それを解決するためのアイデアが皆さんから出されました。地域住民からのアイデアはそれぞれがとても大切で、やってみたくなるものも数多くあり、住民の総意ではないものの、そこには飯綱高原の将来への「夢」の一部が描かれていると強く感じました。しかし、コミュ二ティ倶楽部という「自治活動」の範囲を超えているものもあります。例えば「遊休農地の活用」や「遊歩道・トレイルの整備及び維持管理」などがそれに当たります。
私たち有志は、NPO法人として自治活動との協働のもとで、機動的かつ継続的に「公益」につながる活動をしていこうと思い立つに至りました。
<どんな目的?>
私たち法人の定款に記した目的です。
「この法人は、県都・長野市を山麓に擁する、上信越高原国立公園・飯縄山及び飯綱高原等の森林・湖沼・湿原の再生・保全活動とその持続的利用を図るとともに、地域住民はもとより癒しを求めて訪れるすべての人々との交流と共生を通じて、地域の活性化と観光振興に寄与する。
また、飯綱高原及び周辺地域に存する遊休農地等の再生・活用に係る活動や歴史・伝統・文化の継承に係る活動を通して、農業の振興、子どもに対する食育の推進、地域資源への再認識を図るとともに、地域の住民自治組織との協働により、新たな風土の形成とコミュニティの創成を目的とする。」
<どんなことをするの?>
やりたいと思うことは、たくさんあります。
- 湖沼、湿原の浄化・保全事業
- 森林整備事業
- エコ・ツーリズム、グリーン・ツーリズムの企画運営事業
- トレイル(歩道)整備、維持管理事業
- 自然観察インストラクター、ガイドボランティア等の人材育成、派遣事業
- 自然を活用した環境教育事業
- 自然環境の保全に関する調査研究、情報収集及び情報提供・啓発活動
- 遊休農地等の再生・活用事業
- 体験農園、クラインガルテン運営事業
- 農業労働力補完システム運用、地産地消システム運用及び食育推進事業
- 農業を介した都市農村交流事業
- 農業振興に係る調査研究、情報収集及び情報提供活動
などなど。
以上のような活動を通じて、飯綱高原の地域資源を大切にし、それを最大限活用しながら、この地に暮らすための日々の潤いや住民間の交流を創造(共創)していきます。そして、県、長野市関係各課、芋井支所、農業委員、環境・農業関係団体と連携及び飯綱高原に癒しを求めて訪れてくださるすべての方々との連帯(協働)のもと、豊かな自然と農地を自らの手で守り育て、次世代を担うこどもたちに引き継いでいく使命を果たしていこうと思います。
<まずは!>
とはいっても、これだけ多くの活動に「すぐ」手をつけられるマンパワーや資金があるわけではありません。まずは、以下の2つの事業を柱に活動を始めます。
「遊休農地の再生・活用事業」
飯綱高原はもともとから、高原野菜を中心に優良な農業が営まれている地域です。しかし、近年さまざまな理由から遊休している農地が目立ち始めました。これらの農地は放っておくと雑草が繁茂し、景観を損ねるばかりか、廃棄物の捨て場にもなりかねません。
私たちは、この課題を農家の方々のみでなく、農家でない人々とともに解決すべきものと考えています。
芋井地区のある専業農家のご好意により、東区にある約1.5haの農地を借り受けられることになりました。今年は、そこで「そば」と芋井特産の「たたら大根」を栽培しようと計画しています。農地は大座法師池の交差点から旧道を長野方面に約300M下った、長野市のテニスコートの東側にあります。6月9日に草刈と耕起に手をつけました。今から、飯綱山をバックに、そばの白く可憐な花が揺れるのを楽しみにしています。興味をお持ちいただける方々みんなで、種まきや収穫をして、出来たものはみんなで楽しく“食”しましょう。私たちも「農業」については、ズブの素人です。ですから、気軽に参加してください。身の丈にあったたのしい「農作業」で、気持ちよい汗をながしましょう。
「トレイル(歩道)整備、維持管理活動」
言うまでもなく、飯綱高原には豊かな自然があります。飯縄山をはじめ、大座法師池や大谷地湿原などの湖沼、森には豊かな植生と多くの鳥類・哺乳類・昆虫などの動物が生息しています。こうした身近な自然に触れ、また日常のストレスを解消するためにも、歩きやすく、快適な遊歩道の整備が必要です。
そこで、大座法師池を拠点に高原内の湖沼、湿原を結ぶトレイルルートの開設に向け、既存のウォーキングルートや戸隠古道などの古道や旧道の踏査を行うとともに、新たなトレイルルートの設定、開設のための調査研究に取り組みます。また北信五岳を結ぶロングトレイルルートの開設を視野に、長野市などの関係自治体、団体とともに検討・協議を行います。ルート開設というハード面の整備にとどまらず、コミュニティ倶楽部が取り組む「杜(もり 森)の講座」とも連携して、自然観察会など各種イベントなどの企画・運営を行っていきます。
<お誘い>
さて、長々お話しましたが、私たち法人の活動は、私たち役員のみで完成させることができるものでは到底ありません。そこには皆さんの力が必要です。休耕地をお持ちの地権者の皆さんや、現に農業に携わっている方々、それぞれの思いを持ってここ飯綱高原に移り住んできた皆さんが、ちょっとしたやる気と持ち味を持ち寄って、みんなで汗をかき、夢のある高原を少しずつ少しずつ作って行こうではありませんか。
――「よっこらしょ!」 そんな合言葉で、気軽にご参加下さい。
<会費>
入会金 無料
正会員 5,000円
個人賛助会員 1口 3,000円
団体賛助会員 1口 10,000円