完成したかまど

完成したかまど

いぜんにもご案内していました「かまど」。8月下旬から自農場の真ん中に、昔ながらの「かまど」をボランティアの手で自作を始め、11日間を要してようやく完成をいたしました。3つの炉台からなり、お米を炊く羽釜や大鍋がセットできる大きなものです。取れたて野菜などをその場で薪を使って調理できるようになりました。現在では絶えた「かまど」から、農や食を見つめなおす機会を多くの方々に提供していきたいと考えています。

そして、本日9月22日、約50人の会員さんとともに初めての火入れ。かまど料理を楽しみながら、完成を祝いました。

「ほんとに大丈夫なのかな」スタッフ間ではそんなささやきが聞かれました。普通なら試運転をするところですが、やはり多くの方と一緒にその感動を味わいたいといきなりのぶっつけ本番!

僕も手伝います。

僕も手伝います。

記念すべき火入れの儀!?

記念すべき火入れの儀!?

無事 着火!

無事 着火!

炉内に薪を置き、いざ着火・・・・・数秒もしないうちいい炎が上がり、煙突からは煙がたなびき、かまどに命が宿りました。感動の瞬間でした。

本日のかまど料理は、6升の「かまど炊きご飯」、農場で収穫したばかりの野菜と数種類のきのこが入った「キノコ汁」、そして自農場産男爵を使った「肉じゃが」です。手前味噌ですが、石の化粧と大きな炉台をそなえたその威風堂堂たる外観が立派のみならず、燃焼の効率がまたすこぶる上々!煙突の煙の引きが適度で、薪もすぐ安定した炭になり、火加減の調節がうまくいく「優れモン」です。

いい感じで吹いてます。

いい感じで吹いてます。

これが絶品「かまど炊きご飯」

これが絶品「かまど炊きご飯」

やっぱ、炊きたてでしょ!

やっぱ、炊きたてでしょ!

一番の心配だったかまど炊きご飯。「はじめちょろちょこ、なかぱっぱ。赤子泣いても蓋とるな」。セオリーどおり、蓋の隙間から吹く蒸気の香りを手がかりに火を調節します。・・・・・蓋を開けたらいい香りとともに、透き通るようなご飯ができていました。他の料理も大成功!会員の皆様全てが笑顔を浮かべて、頬張っていました。

味がしみこんだ肉じゃが

味がしみこんだ肉じゃが

ご飯おいしい!

ご飯おいしい!

おいしい料理に話も弾みます。

おいしい料理に話も弾みます。

命を支える「食」。その源である「土」と「火」。最近その2つに親しむことを忘れてかけているのではないかと感じます。

無事に「命」を宿した「かまど」・・・・多くの方に、その料理を味わってもらい、また使っていただくことで、大切なことをもう一度思い返えしたもらえる、そんな拠り所にこれからもしていけたらと思う一日でした。

かまど完成までのボランティアの活躍を、今後サイトで紹介していきます。そちらも楽しみに!